管理組合:将来の修繕費用不足リスクについて

物価高の影響を感じるようになって、それなりの日数が経つようになりました。

日々の家計のやりくりが苦しくなってくることで物価高の影響は実感するようになりましたが、物価高の影響は当然家計だけではなく、マンションの保全に対しても直撃します。

物価高の影響がない時代の修繕費用不足のリスクといえば、空き家が増えることでの修繕積立金の滞納の増加でした。

ただこの物価高では修繕積立金が予定通り積み上がっているのに、いざ改修が必要になり見積もりとなった際に、当初の想定の金額から大きく上振れした見積もり金額が出てくることになり、実施するかどうかの判断が難しい局面が多くなります。

当然物価高に苦しんでいることと、修繕積立金の滞納自体に直接の関係はありませんので、同時に修繕積立金の滞納が発生することは多々あります。

そうなってくると当然より修繕費用が足りない、ということが発生します。

もしかしたら今は大丈夫かもしれません。

ただ今大丈夫だからと言って、5年後10年後も問題ないと言えるわけではありません。

このペースで修繕積立金が積み上がった際、今の物価で試算すると長期修繕計画通りにマンションの改修を行うことができるでしょうか?

ここが管理組合の難しいところで、基本的に理事というのは任期があります。

任期が終わると、次の理事の方に業務を引き継ぐことになり、それ以降は直接関与しなくなります。

そうすると、現在の理事の方は、任期中のことが主眼となり、なかなか先のこと(理事の任期が終わった後のこと)についてまで考慮することが難しくなります。

ここは個人の意識というよりも、仕組み上そうなっている、ということです。

そのため、将来的にどうなるか、ということよりも、今回の改修をどうするか、ということに目が向きがちになります。

結果、将来修繕積立金が足りなくなるかもしれないが、今要望が来ているから多少高くても実施しよう、今じゃなくてもいいのに修理が必要なことに気づいたから今改修しよう、ということが発生してしまうことがあります。

もちろん必要な改修は即座に対応する必要があります。

ただ、その結果として将来どうなるか、ということを把握した上での判断かどうかというのは、大きな違いになっていきます。

まんくみでは、現在の改修の実施により、将来の積立金がどうなっていくか、という推移を確認することができるようにしています。

そのため、今この金額で実施すると将来15年後にマイナスになるから、一旦1年後に伸ばそう、という判断の選択肢も出てきます。

このあたり具体的にどういった内容を把握することができるのか、ということについてはまた詳細紹介していきます。